高齢者の食事~食べる力は生きる力~

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健康を保つためには食事はとても大切です。

しかし、高齢になると身体の機能や状態によって、食事の内容や食べ方も変わってきます。

高齢者にとって「食べること」は栄養摂取のためだけでなく、楽しみや生きがいの上からもとても重要です。

そこで今回は、食欲低下の要因や対処法について見てみたいと思います。

高齢になると何故食欲が低下するのか

加齢に伴う食欲低下は誰にでも起こる可能性があります。

通常、食欲は、脳にある食に関するセンサー(摂食中枢と満腹中枢)が刺激を受け、食欲に関する信号を送ることで空腹感や満腹感を感じます。

満腹のセンサーは、咀しゃくによって刺激を受けるのですが、高齢者の場合、咀しゃく力が低下して満腹感の刺激を感じ取りにくいことに加え、消化酵素の分泌が減ることによりお腹がすきにくいことも考えられます。

また、高齢者は消化の第一歩となる唾液が減少し、消化酵素の分泌量も減るため食べ物の消化が進みにくくもなります。

体を動かしエネルギーを消費することで、脳のセンサーが刺激され空腹信号を送りますが、活動量が少ない高齢者の場合は「食欲」が生じにくいといわれています。

適度な運動は、筋力を高めるだけでなく、食欲への刺激や調整にも役立っています。

 

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食欲を高める工夫

高齢者の食欲アップには、好きなものを献立にとり入れると良いとされます。

さすがに毎食となると栄養に偏りが出てしまいますが、まずは食欲を高めるきっかけを作ることが重要となります。

できるだけ1人で食べずに誰かと一緒に食べるといった環境面での工夫や、料理の匂いや音など五感を刺激することも工夫の1つです。

また、食欲が低下しているときは、噛む負担の少ない適度な硬さ、喉に負担のかからない飲み込みやすいものを食卓に並べて栄養補給に役立てたい所です。

特に汁物は、栄養の補給と同時に匂いも楽しむことができるのでオススメです。

食欲の回復に伴って、通常の食事へと近づけるようにしていくと良いでしょう。

高齢者にとって「食べる」という行為は、手を動かしたり、咀しゃく(しっかり噛んで食べる)することで脳にも良い影響を与え、老化防止にも繋がります。

食べる力=生きる力。

いつまでも元気で健やかに過ごせるよう、まわりの方々のサポートも大切ですね。