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3.62018
~高齢者のストレス解消法~
多くの高齢者がストレスを抱えている実態が明らかになりました。
*厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査概況」より
高齢者は「年齢とともにストレスを抱えている人が多くなる」という特徴があります。
では、高齢者はどのようなことにストレスを感じるのでしょうか。
*内閣府が公表している「平成8年度 高齢者の健康に関する意識調査の結果」
ストレスの変化
加齢によるストレスには、若年者とは違うストレスの変化があります。
高齢者は職業の退職により、人間関係によるストレスからは解放される傾向にあるとされていますが、この退職時期が思っていた時期よりも早かった、または、強制されての退職だったという場合には、非常に大きなストレスを感じます。
さらに、配偶者や兄弟との死別、家族の病気や介護といった悲しい出来事を高齢者は体験するする機会が増えます。
加齢に伴ってこの悲しい出来事が増えることで高齢者のストレスは増大していくものと推測されています。
しかし、高齢者のストレスの中には社会的なサポートを受けることで、緩和できるものもあることが特徴とされています。
ストレスの身体的・精神的影響
高齢者がストレスを抱えるきっかけは、身体的、心理的な健康の喪失によることが多い言われています。
高齢者はストレスに対しての心身反応が大きく出現し、特に75歳以上の高齢者は、75歳未満と比較すると「眠りが浅い」「判断力が下落」「物事が面倒になる」「頭の回転が鈍くなる」などの心身反応が強く表れてくるとされています。
また、男性よりも女性の方がストレス反応による心身への影響が有意に出現し、肩こりや目の疲れ、眠りの浅さやいらだち、焦りなどを感じやすい傾向にあるとされています。
ストレス解消法
高齢者はどのようにしてストレスを解消しているのでしょうか。
内閣府の「平成8年度 高齢者の健康に関する意識調査の結果について 概要版」によると、女性に多く見られるストレス解消法は「友人に話を聞いてもらう」などがあり、
男性には「配偶者に話を聞いてもらう」「スポーツをする」などが多く見られています。
趣味や習い事の集いに参加したり、酒やたばこなどの嗜好品を利用してストレスを対処しているという人もるそうです。
最近では、大人の塾のような高齢者を対象とした教室が開かれている事を知りました。
カルチャースクールの高齢者版とでもいうのでしょうか。国語、算数の教科だけでなく、家庭科や図工みたいなものまであるそうです。
学習する事で脳の衰え防止になったり、人との交流が増える事で生活に刺激になり日々の生活が楽しくなって一石二鳥ですね・・・