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3.132018
高齢者のフットケア~在宅高齢者の介護予防~
2006年の介護保険制度改革では、既存の制度の見直しに加え,予防重視型システムの確立が掲げられました。
地域支援事業のうち運動器の機能向上プログラムは,転倒予防を目標に展開され、転倒は,骨折などの身体的影響ばかりでなく、転倒に対する恐怖感、不安感などの心理的影響を与え、高齢者は活動性の低下や閉じこもりという結果を招くといわれています。
よって、転倒予防は介護予防に直結するとも言えます。
転倒予防
転倒経験や立位バランス低下には、足部の皮膚の異常、足底部の感覚機能の低下、冷えやむくみといった循環機能の低下などが挙げられています。
そこで,このような足部の実態を改善するためのフットケア(アルコール清拭・足部の観察・ヤスリがけ・足浴・足部のマッサージ・足部の運動)を実施した研究によると、循環機能およびそれに関連する足部の変調や皮膚の状態が改善し、足底部の感覚機能、立位・歩行能力が向上。
フットケアに関する他の研究では,足浴とマッサージを単独あるいは複合的に実施しているものが多いが、ストレス緩和やリラクゼーション効果、疼痛やしびれの軽減などが報告されています。
また,歩行への影響として,足関節の柔軟性の向上や足趾部の荷重最大値の増加により,歩幅が増加することも報告されています。
転倒予防の実施へ向けて
フットケア(アルコール清拭・足部の観察・ヤスリがけ・足浴・足部のマッサージ・足部の運動)の実施を定着されるためには、まず、ケアの実施方法や物品の取扱いなどが高齢者に説明できる仕組みづくりも重要となります。
また、転倒予防と介護予防の繋がりやフットケアの必要性(気づき)、実施後の改善が広がってくれば、フットケアの重要性や認知度も益々高くなってくるのではと思料します。
参考資料:J-STAGE(https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja)
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