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「学び」で共に輝く 「学校形式」デイサービス

ご高齢者向けのデイサービスといえば、入浴補助、運動補助、そして食事の補助に加えて、皆でレクリエーション(手遊びゲームやカラオケなどの余興)を楽しむ…というのが、一般的な過ごし方ではないでしょうか。 

先日「学校形式」のデイサービスがあることを知り、ご利用者さんも、教える方々も「学び」を通じてご自身の「尊厳」を守り、輝いておられることに大変感銘を受けたのでご紹介させて頂きます。

 「学校形式」のデイサービスでは、認知症の方々が施設に通い、1コマ60分、1日3コマの授業を座って聞き、黒板の文字をノートに写すなど、学校と同じように過ごされます。教室のような環境で学びながら過ごす事により、子どもの頃の記憶が刺激されるのか、トイレや歯磨きなどの日常習慣を取り戻された方もおられるそうです。

 授業の内容は、大学教授や講師の先生方による英米文学や古典など。当初、認知症の方は小学校低学年レベルの認知能力になるといわれているため、小学生レベルの簡単な授業をしていたところ、ご利用者さんから「バカにするな」とお叱りを受けたそうです。私の母も、かつてデイサービスに通っていたことがありました。(施設の皆さんは本当によく頑張ってくださっていたと思いますが)「折り紙や、皆と歌や手遊びするのはとても退屈で、子ども扱いされるのが辛い…」と話していたことが思い出されます。

教える先生方は、専門の教育を受けた地元の方々で、数学を教えておられるのは、なんと認知症になった元教師の方だそうです。

いくつになっても、出来ること・出来ないことがあったとしても、その人自身の「尊厳」を大切にしながら、知的な好奇心を刺激し合い、より良くあろうとする姿が「学校形式」デイサービスに見受けられます。この「学校形式」デイサービスに、興味関心をもつ大学関係の方々もおられるようです。今後も、ご高齢者が「学び」を通じて輝く場が広がっていくと良いですね。 

心身共に健やで輝くためには、お散歩などの運動も大切です。お散歩のサポートにシルバーカーは如何ですか。大切な方へのギフトにもおすすめです。

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